二次試験ってどう向き合うべきなんだろう?
一次試験、二次試験、口述試験とある中小企業診断士試験の中でも、特に多年度受験生が苦しむと言われる二次試験。
二次試験は、限られた試験時間の中で膨大な情報量を整理するスキルが問われる非常に難易度の高い試験といえます。
また「財務」科目は、一次試験とは異次元の難易度で、勉強量の多さや合格率の低さから「二次試験を免除する方法はないのか?」と思う方も多いでしょう。
結論から言うと、二次試験そのものを免除する制度はありません。ただし、二次試験を受けずに資格を取得する方法として「養成課程」が存在します。
僕は、2年目に二次試験に合格することができましたが、実際不合格だったとしても養成課程に通うという選択肢を選ぶことは難しかったと思います。
本記事では、養成課程と二次試験を比較しながら、体験談を紹介します。
養成課程とは?
二次試験合格の代わりに、大学や専門機関が提供する指定の講座を受講・修了することで登録資格が付与されます。
通学期間:半年~2年程度(機関によって異なります)
費用:数十万円~200万円以上(機関によって異なります)
注意点としては、
・通学や学習のために非常に時間がかかり仕事や育児などとの両立が難しい点
・二次試験よりも入試の倍率が高い場合があり、全員が受講できるわけではない点
・病気や転勤などで途中で受講継続が難しくなった場合に資格取得が出来ない可能性などがあります。
二次試験 vs. 養成課程:どちらが効率的?
二次試験に合格するのと養成課程を修了するのでは、どちらが合理的なのでしょうか?ここでは、それぞれのメリットとデメリットを比較してみます。
二次試験のメリット
- 費用が安い(一次試験+二次試験の受験料、実務補習などの費用だけで完結)
- 実務に必要な最低限の知識が身につく
- 一発合格すれば最短ルートで資格取得が可能
- 一次試験に合格すれば2年間は受験資格がある
養成課程のメリット
- 試験ではなくカリキュラム修了で資格を取得できる
- 実習などの機会が多く実践的な学びが得られる
- 同期や先輩後輩などとの繋がりが得られる
二次試験に合格して診断士になるメリットは、費用が安く最短期間で資格が取得できるという点です。
一方で、養成課程では試験に合格せずともカリキュラムを修了して要件を満たせば同様に診断士になることができ、実践的な学びや人との繋がりが得られることが大きなメリットといえます。
迷ったら併願という選択肢も
二次試験と養成課程のどちらが良いか迷った場合、併願という選択肢もあります。
例えば、二次試験の結果を待つ間に養成課程の入試を受けておくという方法です。
併願の注意点
- 養成課程の受験料が別途必要(数千円~数万円)
- 小論文や面接など、二次試験・口述試験とは別に対策が必要
- 人気の養成課程の場合、試験日程が二次試験より前にある場合もある。
- 二次試験よりも倍率が高いこともあり、特に近年は滑り止めにならない。
- 入試に合格した場合、入学金や授業料の支払いが二次試験前に締切の場合がある。
実体験:私が二次試験合格を選んだ理由
私は二次試験を2回受験しました。1年目は不合格で、2年目に合格できました。
受験資格は2年間しかないので、2年目は養成課程への出願を見据えて願書作成をしていました。
最終的には二次試験に合格できたので出願しませんでしたが、実際不合格だったとしても養成課程に通うという選択肢を選ぶことは難しかったと思います。
その理由は以下の通りです:
費用を抑えたかった
私はサラリーマンで、あくまで自己研鑽のために診断士試験を受験していたので、数十万~200万円単位の出費をすることは避けたいと思っていました。
仕事・育児のために通学に割ける時間がなかった
費用面もですが、時間的な面でも捻出が難しいと感じていました。特に、スタディングで効率よく勉強できたことで最短距離で一次試験に合格できたと思っていましたし、これで二次試験に落ちたからといって膨大な時間を費やして養成課程に通うことは私の価値観・ライフスタイル上は難しいと感じていました。
二次試験に合格する=診断士の基礎スキルが身につくと考えていたから
養成課程出身の知人から、
「養成課程に行っても知識が自然と得られるわけではなく、入学してから勉強が必要。
二次試験に受かるくらいの知識は実務でも求められるから、出来るなら試験に合格できる方が時間・費用対効果は良いと思う」
という話を聞いていました。
試験と実務は違うという意見もあるかもしれませんが、私自身は二次試験に合格できる水準に達することで副業診断士として活動できるスキルを磨けると思っていたので、二次試験合格を目標にしていました。
結果的に、スタディングを活用した効率的な学習で合格を掴むことができました。
スタディングは2023年度の二次試験で合格者数No.1(247名)を誇る実績があったことも大きな自信につながりました。
まとめ:二次試験を避けるのではなく向き合おう
二次試験対策を回避することは現実的には難しいです。養成課程に通って修了するという選択肢はありますが、時間の面や費用面、入試の倍率などの面でも養成課程の方が効率が良く楽な選択肢とは言いづらいと思います。
二次試験を免除することは難しい可能性が高いですが、効率的に合格を目指す方法はあります。
合格実績No.1のスタディングを活用し、最短ルートで資格取得を目指しましょう!